以前の受験はシンプルでした。
合格に必要なもの。当然ですが、それは 「学力」 です。
しかし今の受験は違います。
偏差値 『55』 のAさんが合格したのに、同じ高校を受験した偏差値 『60』 のB君が不合格になる。
こんなことが毎年起こっています。理由は新しく導入された選考方法にあります。
皆さんは、中3の進路指導で使われている 「 調査書点 」 という言葉をご存知ですか?
調査書点とは「中1から中3までの通知表の5段階評価を合計したようなもの」 です。
高校入試では、この調査書点が重視されるようになりました。合格した生徒から、
「試験の点数が上なのに、不合格だった人がいた」
と報告を受けています。
つまり、志望校が求める学力(偏差値)を身につけるだけでは合格することが難しくなったのです。
次のような2人を例にしてみましょう。
一生懸命で真面目なAさんと、地頭がよくて遊ぶのが大好きなB君、2人の進路はどうなるのでしょう。
【真面目なAさん】
言われたことはきちんとこなす真面目な子。宿題や提出物も締め切りまでにがんばる。
●中1の時
普段から予習復習をしっかりしているので、ほとんどのことが理解できている。
定期テスト2週間前からテスト勉強をがんばり、良い結果を残す。
1年次平均習熟度(偏差値)『60』
1年次平均評定(通知表)『4.3』
●中2の時
2年になって英語と数学が難しくなったと感じたが、学習時間を増やして良い成績を維持。
2年次平均習熟度(偏差値)『57』
2年次平均評定(通知表)『4』
●中3の時
3年からテストが総合問題となった。勉強しているのに成績が下がって苦悩する。
しかし、くじけることなく受験勉強に励む。
3年次平均習熟度(偏差値)『55』
3年次平均評定(通知表)『3.8』
入試直前1月の模試では偏差値55だった。
【遊ぶの大好きB君】
部活や得意教科など自分の好きなことはがんばる。しかし、めんどくさがりやで宿題等は滅多にせず、提出物も出さない。
●中1の時
普段は部活やゲームばかり。嫌いな先生の授業は聞いていないので全く分からない。定期テスト1週間前にはテスト勉強を始めるが、得意科目以外は点が取れない。
1年次平均習熟度(偏差値)『50』
1年次平均評定(通知表)『3』
●中2の時
部活での疲労や思春期の影響で勉強に意欲がわかない。学習内容も難しくなり、ますます分からなくなる。テスト直前になってもモチベーションは上がらず。
2年次平均習熟度(偏差値)『48』
2年次平均評定(通知表)『2.8』
●中3の時
総体が終わり、ようやく高校入試を意識して受験勉強に取り組む。勉強のやり方も分かり、グングン成績が伸びる。初めて偏差値60以上を達成し、ますますやる気が増す。
3年次平均習熟度(偏差値)『60』
3年次平均評定(通知表)『3.6』
入試直前1月の模試では偏差値62だった。
さて彼らは中学校の懇談で、どこの高校を受けるように進路指導されるでしょうか?
【Aさんは3年間の合計評定が110、偏差値は55前後である】
【×】 松山東校→評定点が足りず、入試本番での試験の得点も不安。
【△】 松山南校→評定点はギリギリ、入試本番での試験の得点は不安。
【○】 松山北校→妥当な選択。合格可能。
【○】 松山中央、商業、工業→何の問題もない。
【B君の3年間の合計評定は84だが、偏差値が60前後である】
【×】 松山東校→評定点の差を入試でカバーするのは難しい。
合格する可能性はゼロに近い。
【×】 松山南校→評定点の差を入試でカバーするのは難しい。
合格する可能性はゼロに近い。
【△】 松山北校→評定点が足りない。合格には入試でほぼ満点の得点が必要。
【○】 松山中央、商業、工業→入試本番での得点が期待できるので、合格可能。
皆さんの予想はどうでしたか?
Aさんは、本番で高得点を獲得すれば松山南高校への合格も期待できます。松山北高校に進むのであれば問題ないでしょう。
選考方法変更の影響を大きく受けるのがB君のタイプです。
学力は松山東、南のレベルにあるのに、進める高校は松山中央が妥当となります。
このように、総体が終わり入試に合わせて学力を上げていく方法は通用しなくなりました。
「高校入試は中学校に入学した瞬間から始まっている」は根拠のない話ではありません。
では、評定点をよくするにはどうすればいいのでしょうか?
1.定期テストの点数を上げる
2.提出物をしっかり出す
3.先生に反抗しない
評定点を上げるポイントは 「 当たり前のことが当たり前にできる 」です。
1年生からテストの点数を意識し、志望校合格可能圏の評定点を作っていくことが大切です。
最初の評定でつまずくと、後から取り戻すには倍以上の努力が必要です。
後悔しない中学校生活を過ごせるようにがんばりましょう。
一斉授業と個別指導でサポート
少人数制だから可能なきめ細やかな授業。数ヶ月後、1年後の具体的な目標を設定して着実に成績を上げていきます。基礎学力をつけるための一斉授業と個々の弱点を克服するための個別指導を行います。定期テスト前は対策授業をしっかりと行います。
公立高校への進学は、学校の成績が大きなウェイトを占めます。そのため、定期テスト対策のほか、学校での授業態度等の指導も行います。テキストは学校の授業に準拠したものを使用します。
【数学・英語】
数学は難易度が高い問題を解くことができるようになるために応用力を鍛えます。中学校2年生までに基礎力を上げ、3年生の夏からはどんどん難しい問題を消化していきます。隔月の模試やハイレベルな問題に触れることにより公式の使い方を体で覚えていきます。
同様に、英語も2年生までに基礎力をつけていきます。3年生では英検準2級取得を目標とします。英検や模試など、多くの問題に触れることによって難しい英語に対応できるようになります。
数学、英語は単元を理解するだけではテストの成績が上がりません。入試レベルの問題が解けるようになるには何度も練習する必要があります。練習が多ければ多いほど、様々な状況に対応でき問題を解くことができるようになります。
【理科・社会】
理科と社会の授業を隔週で行います。忘れがちな理社の取り組みをバランス良く学習します。教科書準拠の教材を使い、一問一答方式で自信をつけて演習問題にチャレンジします。定期テストで狙われやすい問題は繰り返し練習し、高得点を目指します。
補習に来ましょう
中学生になると公式や単語を覚える量が増え、真面目に勉強しないとあっという間に順位が下がってしまいます。少しでも勉強量を増やすため、テスト前の自習等でも塾をご利用ください。
授業料
●1年生・2年生:1200分
授業料 14,960円/月
夏期(8月の授業料)は12,240円が加算されます。 ※夏期講習を行うため
冬期・春期(12月・3月の授業料)は5,440円が加算されます。 ※冬期・春期講習を行うため
●3年生:1200分
授業料 16,460円/月(模試代込み)
夏期(8月の授業料)は12,240円が加算されます。 ※夏期講習を行うため
冬期・春期(12月・3月の授業料)は5,440円が加算されます。 ※冬期・春期講習を行うため
場所:雄新義塾
日時:11時00分〜15時00分(次回は9月29日 日曜日)
※小学生の模試終了時刻は14時00分です。
【模試の結果について】
結果が出るのは、模試の実施日から2〜3週間後です。
保護者の皆様は判定表をご確認ください。
2023年の正月特訓は12月30日〜1月3日の日程で桑原義塾で行います。